殺し屋シリーズ『777 トリプルセブン』伊坂幸太郎 (角川文庫)
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そのホテルを訪れたのは、逃走中の不幸な彼女と、不運な殺し屋。そして――
累計300万部突破、殺し屋シリーズ書き下ろし最新作。
『マリアビートル』から数年後、物騒な奴らは何度でも!やることなすことツキに見放されている殺し屋・七尾。通称「天道虫」と呼ばれる彼が請け負ったのは、超高級ホテルの一室にプレゼントを届けるという「簡単かつ安全な仕事」のはずだった――。時を同じくして、そのホテルには驚異的な記憶力を備えた女性・紙野結花が身を潜めていた。彼女を狙って、非合法な裏の仕事を生業にする人間たちが集まってくる……。
そのホテルには、物騒な奴らが群れをなす!
KADOKAWA
1番好きな殺し屋・天道虫こと”七尾君”が
『マリアビートル』以上の活躍する
777(トリプルセブン)は
伏線好きにはたまらないエンタメ作品。
累計300万部突破した大人気すぎる『殺し屋シリーズ』の第4弾。
『殺し屋シリーズ』おすすめの読む順番
①『グラスホッパー』2008年・長編
☟
②『マリアビートル』2013年・長編
☟
③『AX』2020年・連作短編集
☟
④『777(トリプルセブン)』2023年・長編

より深く楽しむなら発売順で読みましょう。
伊坂幸太郎さんも前作や違う作品の登場人物が
話の中に出てくる”スターシステム”を
取り入れてる作家です。
2作目『マリアビートル』では、
1作目『グラスホッパー』で
活躍した”鈴木”や”槿”が登場します。
4作目『777(トリプルセブン)』では
3作目『AX』の兜とのエピソードが書かれていて、
また会えた嬉しさで感情移入できます。
伊坂幸太郎作品は発売順で読むことをおすすめします。
『777(トリプルセブン)』は、こんな方におすすめ!
次に当てはまる方は『777(トリプルセブン)』にハマれます。
- 伊坂幸太郎の傑作を読みたい方
- 最高のエンターテインメント小説を読みたい方
- 伏線回収を堪能したい人
- 個性的で魅力あふれる殺し屋を探している人
- タイトルに込められている意味を知りたい方
『777(トリプルセブン)』の登場人物
ついていない殺し屋・七尾君が帰ってきた
- 七尾 / 天道虫(業者ネーム)
恐ろしく、ついていないので
何故か新幹線から降りられない。
ホテルから出れない男。
厄介ごとに巻き込まれ、
会いたくない業者に会ってしまう男。
だが格闘センスは抜群で、とにかく強い。 - 業者名:モウフ
モウフはマクラと2人のコンビプレイでシーツ(布)を使って人を殺します。
マクラとは学生時代からのくされ縁。 - 業者名:マクラ
ナチュラルに本音をそのまま口に出してしまう
タイプ。スイスイ人がモウフと一緒で苦手。 - 乾・仲介屋他
清潔感のある顔立ちで軽い口調で喋るが
他人は利用するだけ。
モウフたちから見ると口よし、
顔よしの典型的なスイスイ人。
生きたまま人を解剖するのが
趣味という噂もある。 - 紙野結花
卓越した記憶力を持ち、すべてを記憶する能力を持っています。それ故に忘れることが出来ないので苦しみ続けている。
乾に雇われていてパスワードなどを
覚えさせられていたが、
解剖の噂を聞き怖くなって逃亡した。 - ココ: 人生をリセットしてくれる逃がし屋。
ハッカーとしての技術が高い。
. - エド: 吹き矢を武器にする6人組のリーダー。
根っからのサディスト。 - センゴク: 腕力があり、アメフト選手のような
外見. - アスカ: モデルのような外見の美人
- ナラ: 長身でスラっとしている
- カマクラ: きれいな顔立ちをしている
- ヘイアン: 小柄で、論理的な思考を持つ
- 蓬実篤 (よもぎさねあつ): 政治家で、15年前に
刃物を持った男を取り押さえて知名度を上げた。3年前に妻子を自動車事故で亡くした。
愛称はヨモピー - 池尾: 影響力のあるブロガーで、
蓬と高級ホテルで食事をする。 - 佐藤: 蓬の秘書的な存在。
『777(トリプルセブン)』のストーリー展開
七尾君の不運は止まらない
不運な殺し屋・七尾君は戸惑っていた。
仲介者の真莉亜がいつものように「簡単な仕事よ」と
娘から父親にプレゼントを渡すだけの仕事を
七尾に依頼した。
七尾はプレゼントを持って高級ホテルの一室を訪れる。
2010号室に宿泊している父親に渡す時にプレゼントが
絵画だと気づく。
何気に見る。そして気づいた。
「描いている父親の顔が目の前の男性とちがう」
その時。
突然、男性が七尾君を襲う。
不運な男だが七尾君は優秀な殺し屋なので咄嗟にかわす。
運悪く襲ってきた男性は頭部を強打して死んでしまった。
急な出来事で戸惑った七尾は、ふと気づいた。
数字を見間違えていた。
届け先が2010号室じゃなく、2016号室。
「じゃ襲ってきた、この男は誰なんだ?」
疑問を残しつつ七尾君は2016号室に向かった。
マクラとモウフ。二人の女殺し屋。
高校時代は同級生だったマクラとモウフは、
普通の生活を送っていた。
社会人となりホテルに勤めていたマクラは、
ある日、変な男にぶつかられる。
お互いそのまま立ち去ろうとしたが、
痛かったマクラは、その男を目で追った。
驚いた。この卑劣な男は、
か弱い女性を選び、ぶつかっていく。
やがて男は事件を起こした。
許せない気持ちを抱えたままのマクラの目の前に、
その男は宿泊客として現れた。
話してみたところ反省するどころか、
あざけ笑う。
マクラは躊躇なく、その男を殺す。
その事をモウフに電話した。
2人は困ったことに気づく。
「この男の死体をどう処理しようか?」
答えが欲しい2人はネットに書いてみると返事があった。
この時、返信してきたのが仲介者の”乾”だった。
その後2人は乾からの仕事を受け着々とこなしていく。
数年が経ち2人は乾から離れたかった。
借りを返したこともあったが乾には変な噂があった。
「乾の趣味は人を生きたまま麻酔無しで解剖すること」
ありえなくもなかった。
乾から逃げる女。すべてを記憶できる不幸な紙野結花
乾は用心深く、とにかく人を利用する男なので紙野結花を
メモリー代わりにしていた。
紙野結花は、ありとあらゆるものを記憶できたので、
あるファイルを解除するときに使うパスワードも
覚えさせらた。
だが突然、乾の元から逃げた。
紙野結花は解剖が趣味という乾の噂が怖くなり。
いずれ自分も生きたまま解剖されると思いにとらわれた。
そして、人生をリセットできる逃がし屋の”ココ”を
雇い逃亡した。
そして逃げた先が七尾君がいる高級ホテルだった。
七尾君がいる高級ホテルに、続々と業者たちが集まってくる
- 高級ホテルに集まった主要メンバー
- 七尾君・真莉亜
- モウフ・マクラ
- 紙野結花・ココ
- 乾
- 六人組
- 蓬実篤・佐藤
かなり伏線が張り巡らされているので、伏線を感じながら読み進めるのも楽しみの1つです
スイスイ人の代表的な六人組や
2階で食事している元政治家の蓬実篤たちが、
どんどん七尾君や紙野結花に絡み殺し合いながら
伏線を回収していくストーリー展開に痺れます。
777(トリプルセブン)というタイトルの意味
殺し屋シリーズは話の中でタイトルに込められた意味を
教えてくれるシーンがあります。
777(トリプルセブン)の場合は、防犯カメラを利用して
七尾君に出会えた紙野結花が会話の中でつぶやきます。
誰か忘れたけど、ある人から聞いた話があって、
子供の時に買ってもらった、おもちゃの
スロットマシーンで遊んでいると”7”が揃わない。
あまりにも揃わないので怖くなった息子は
お父さんに嘆いたエピソードを七尾君につぶやきます。
そのあと七尾君は”不運な人あるある”のように
話を膨らませていきますが、このエピソードは
”伏線”でラストの展開でタイトルの意味を
読者に気づかせてくれます。
「7が揃わないなら、自分で”7”を揃えていく。
ジャックポットを引き当てれば良いだけじゃないか。」
そんな自分から進んで行動する大切さも教えてくれます。
『777(トリプルセブン)』は
『マリアビートル』と同じくエピソードが
後日談になっているので清々しく前向きな、
読後感を味わえます。
最高のエンタメ作品の『777(トリプルセブン)』を
堪能してください。
あと伊坂幸太郎さん以外の”どんでん返しの名手”も気になったら。
歌野晶午・麻耶雄嵩・中山七里とあわせて
ご案内する記事も用意しています。
→ どんでん返しの名手は、この4人から。50代のためのミステリー案内