いつも忙しい日々を過ごしていると心も体も疲れます。
そんな時には良い作品に触れて心を癒すことも大切です。 直木賞受賞作家、池井戸潤先生の名作「下町ロケット」など感動的な作品を聴いて心をリフレッシュしてみませんか?
だけど、「本を読む時間が作れない…」という方もいるかと思います。そんな方々に朗報です。
忙しくても池井戸潤作品を気軽に楽しむ方法
オーディオブックで聴く。これが新たな読書のスタイルです。 通勤中や家事の合間や、ちょっとした休憩時間に、耳を使って物語を堪能することができます。
Amazonオーディブルなら目で追わずとも、池井戸潤先生の世界観にどっぷりと浸かることができます。
では、Amazonオーディブルでお楽しみいただける池井戸潤先生の作品を5つご紹介します。オーディオブック初心者の方にもぴったりです。
忙しくても毎日でも、心に余裕を持つことは大切です。池井戸潤先生の作品を、リラックスして耳だけで楽しみましょう。

直木賞作家の池井戸潤作品を観る。読む。聴く。

直木賞作家の池井戸潤作品は人気が高く”聴く”Amazonオーディブルの中でも群を抜いて
オーディオブックが数多くラインナップされています。
またドラマ化さている作品も多いです。
- 空飛ぶタイヤ
- 下町ロケット
- 鉄の骨
- 半沢直樹
- 民王
- 花咲舞シリーズ
- ようこそ、わが家へ
- 株価暴落
- ルーズヴェルト・ゲーム
- ノーサイド・ゲーム
- 陸王
- アキラとあきら
すべてAmazonオーディブルの聴き放題で聴けます。
映画化された作品。
- 空飛ぶタイヤ
- シャイロックの子供たち
- 七つの会議
- アキラとあきら
すべてAmazonオーディブルの聴き放題で聴けます。
Amazonプライム会員の方はプライムビデオで”アキラとあきら”や”民王”がラインナップされていて出演者が斎藤工・向井理また菅田将暉・高橋一生と豪華キャストです。
※高橋一生はAmazonオーディブルでは”騎士団長殺し ―第1部 顕れるイデア編(上)”著:村上春樹のナレーターをしているので、高橋一生の美声が耳元で響きます。

おすすめ本①『下町ロケット』シリーズ

Amazonオーディブル聴き放題対象
この作品も半沢直樹に並んで有名ですが”阿部寛”ファンの私としては佃社長はハマり役で心を熱くしてくれます。
※阿部寛さんは数多くの作品で出演されていますが”カラスの親指”著:道尾秀介のタケさんもハマってましたね。

話を下町ロケットに戻しまして。

下町ロケットから学べる人生訓。
- 夢を叶えるために熱く生きる。
- 周りの人間に感謝する。
- 妥協できない時は譲らない。
- 行動することで道は開ける。
生きていくことは大変だが、決意をもって行動していけば道が切り開かれていくストーリーは心を熱くしてくれます。
おすすめ本②『空飛ぶタイヤ』【上・下巻】




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空飛ぶタイヤの聴きどころ
- 赤松社長が人情味あふれる。
- ホープ自動車VS赤松社長の衝突が胸を熱くしてくれる。
- ホープ自動車で内部告発が始まる。
- タイヤが外れたのは整備不良なのか?構造の欠陥なのか?
Amazonオーディブルでは上・下巻に分かれていますが、ストーリーにグイグイ引き込まれていき最後の方は一気に聴いていました。
赤松社長の人柄に感情移入する。
赤松運送の社長である赤松は数多くの着信に気づく。
折り返し電話すると、赤松運送のトレーラーのハブが破損してタイヤが外れてしまい。運悪く小さな息子を連れて歩いていた母親にタイヤが当ってしまい死亡事故が発生したと伝えられる。
そして販売元のホープ自動車の検査の結果がわかる。事故を起こしたトレーラーは”整備不良”だったと告げられる。
そのトレーラーを整備したのが反抗的な態度をとる若い整備士”門田”だった。
空飛ぶタイヤ |池井戸潤 #読了
早合点でクビにしてしまった整備士の門田が居る公園に向かう社長の赤松。
雨が降り始めていた。
そして、赤松に門田は呟く。
「誰かが責任を取らないといけないだろ。」「人、1人死んでるから、、、」
序盤から気持ちが熱くなるシーンが続いていく。 pic.twitter.com/X07LysJWiP
— あおば京介@読書・オーディオブックで人生を変えたブロガー (@aobakyosuke) March 17, 2023
赤松社長の中で整備不良では無く⇒ホープ自動車の欠陥が原因で事故が起きてしまったと確信する。
ここから赤松社長。赤松運送の事実無根を証明する戦いが始まっていく。
おすすめ本③『鉄の骨』


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鉄の骨の聴きどころ
- 主人公の平太が意志とは関係なく談合の道に進んでいく過程
- 尾形常務とゼネコンの談合をまとめる超大物”三橋”の駆け引き・会合
- 1,600億円の地下鉄工事の入札シーン
- 揺れ動く女心。萌は平太を選ぶのか?園田を選ぶのか?
東京地検特捜部が、ゼネコンの談合絡みの政治家の汚職に対して捜査を進めている。
次の大規模な公共事業である地下鉄工事の入札に”天皇”と呼ばれる超大物フィクサー”三橋”が現れるはずである。
というのも三橋自身は反談合の意見を持っている。
談合に染まっていない入社3年目の平太は1,600億円の地下鉄工事の前に数回、三橋に会いに行き、教えを聞き、会話を交わした。
鉄の骨 |池井戸潤 #読了
ゼネコン”一松組”に勤める、平太は尾形常務の指示で”ゼネコン”の談合をまとめる超大物”三橋”の邸宅に向かう。
談合は必要悪なのか?
そして1,600億円の地下鉄工事の入札へ男たちの意地と思惑が交錯してゆく。 pic.twitter.com/g8TI9gcCrj
— あおば京介@読書・オーディオブックで人生を変えたブロガー (@aobakyosuke) March 22, 2023
”一松組に尾形あり”と言われる尾形常務が描くシナリオと”天皇”三橋が描くシナリオ。また他のゼネコンの思惑などが交錯して1,600億円の地下鉄工事の入札が幕を上げる。
おすすめ本④『陸王』


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陸王の聴きどころ
- 創業100年以上続く老舗足袋屋こはぜ屋の4代目社長の宮沢が新規事業のランニング足袋(シューズ)の開発に挑む
- 目標を持てなかった息子・宮沢大地の成長
- 箱根駅伝の元エース・茂木の怪我から復活した激走
- 陸王を作る、おばあちゃん達の気概
「こはぜ屋」は、埼玉県行田市で長い間足袋製造を営んできた老舗企業でしたが、ここ数年売上は減少していき、四代目社長の宮沢紘一は危機感を感じていました。
偶然、見つけた5本指のランニングシューズに目を奪われた宮沢は、奇跡的な発想が生まれます。 「素足感覚」のランニング足袋(シューズ)『陸王』を製造・販売できないかと。
しかし、新規事業『陸王』に投資できる資金も限られていて、まったくノウハウも無いゼロスタート。 更に ランニングシューズ市場は、世界的なブランドが支配しており、地方の中小企業がその競争に参入することは容易ではなかったのです。
悪戦苦闘の日々。
陸王のソールに悩んでた宮沢社長に埼玉中央銀行の融資担当・坂本から「面白い素材があります。」と連絡を受ける。それが新素材・シルクレイだった。その特許を持つ飯山晴之氏を熱意でようやくパートナーに迎えることができ、日本一のシューフィッター・村野尊彦氏と共に、陸王は日々進化していきました。
この革新的なシューズを履いてもらいたい選手として選んだのが、怪我からの復活を目指すマラソンランナー、茂木裕人選手。だが選手にとって未知数のシューズでビッグ・レースに出場するのはリスクが高い。悩む茂木選手。この物語の感動を呼ぶ”京浜国際マラソン”に現れた茂木選手の足にはライバルの大企業「アトランティックのRⅡ」が履かれていた、、、
ここから茂木選手が意外な行動にでて、熱い感動とスカッとしたエンディングが始まるので、『陸王』みたいに心を熱くする作品が好きな方は聴いてください
陸王 / 池井戸潤
参入障壁が高すぎる”ランニングシューズ界”に老舗の足袋メーカーの宮沢社長が送り込んだのが『陸王』陸王=足袋です笑
ランニングシューズ型の濃紺の陸王が、故障明けの元箱根のエース”茂木”と躍動して手に汗握るレースが待ってます。#読了 #audible pic.twitter.com/LhH4Nybe59
— あおば京介@読書垢ブロガー (@aobakyosuke) July 6, 2023


おすすめ本⑤『シャイロックの子供たち』


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シャイロックの子供たちの聴きどころ
- 池井戸潤が「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」とインタビューで答えたように、これまでの作風と違います。
- 勧善懲悪であったり、スカっとしたエンディングじゃなくなります。
- 善人なのか?悪人なのか?どちらかにシーソーの様に傾くことなく、西木の姿は消えます。
東京第一銀行長原支店のキャッシュバックから現金100万円が消えた。
疑われた行員の北川愛理は他の行員の罠によって嵌めらる。
いつもはひょうひょうとして会議では目をつけられているので怒られ侍の頼りない印象の上司”西木”が愛理を信用し体を張って庇った。
「北川はやっていません。これは何かの間違いでしょう」
声を大にして主張した西木は愛理の為にも百万円を盗んだ真犯人を探し始める。
実は優秀な西木はすぐに北川愛理を嵌めた犯人を見つけますが、真に100万円を盗んだ犯人は他にいた。
ここから過去の横領や黙認。殺人など次々に起こります。そして西木の違う顔が浮き上がってくる。
シャイロックの子供たち / 池井戸潤 #読了
『not勧善懲悪』
東京第一銀行長原支店でキャッシュボックスから100万円が消えた!行員の北川愛理が疑われ泣き崩れる。窮地の愛理を庇ったのは意外な上司”西木”だった。そして100万円も盗んだ真犯人に接触した西木は失踪する。
だがしかし西木も裏の顔が pic.twitter.com/d6K7osf78M
— あおば京介@読書垢ブロガー (@aobakyosuke) July 13, 2023
今までの池井戸潤作品と違うクライマックス
巨額の不正融資を犯しキャッシュバックから100万円を盗んだ真犯人が捕まった後の東京第一銀行長原支店をパート社員・河野晴子の視点から描いていきます。
失踪した西木の安否が気づかわれる中、ふと気づきます。
巨額の不正融資先の大本の会社である赤坂リアルターを新規取引先として獲得していたのが意外な人物だった。
そして、この河野春子の夫も帰らぬ人です。なにかまだ因縁が隠されているかも知れませんね。
まとめ


勧善懲悪。銀行もの。のイメージが強い池井戸作品ですが、”鉄の骨”は必要悪として談合を許容していたがラストの展開は、やはり勧善懲悪でした。ただ”シャイロックの子供たち”からは勧善懲悪の傾向も薄くなっていきます。
- 胸を熱くするシーンが好きな方
- 意地や思惑などの会話の駆け引きが好きな方
- 時には感情むき出しの激しいぶつかり合いが好きな人
- 緻密に一つ一つが重なっていき、ストーリーが盛り上がっていくのが好きな方
- 人情味溢れて行き詰まりを打開していく姿をみたい方



