【芥川賞】Amazonオーディブルで芥川賞を聴く。人間を見つめる純文学の登竜門・芥川賞を解説

芥川賞

芥川龍之介

疲れたな

日々の疲れは2つありますよね。

  • 体の疲れ
  • 心の疲れ

大人になり心が疲れてくると、ふと自分を見失う事があります。

その時は読書をしましょう。

自己啓発本や実用書も心の疲れを解消してくれる”気づき”を教えてくれます。また文学・小説は心の疲れを軽くしてくれます。

文学作品の中でも純文学は人を深く掘り下げ色々な価値観を体験できるので、自分を見つめ直す”気づき”を教えてくれます。

それでは、ちょっと芥川賞と直木賞の特徴を知りながら純文学を知っていきましょう。

 

芥川賞・直木賞の7つの特徴

旅館

関心度が高く授賞式がニュースで流れる芥川賞・直木賞の特徴を7つ挙げていきます。

芥川賞・直木賞の7つの特徴

  1. 芥川賞⇒雑誌(同人誌を含む)に発表された新進作家による中・短編の純文学が選考の対象。
  2. 直木賞新進・中堅作家による単行本(エンターテインメントな長編小説または短編集)が選考の対象
  3. 直木賞は2回以上受賞できるが芥川賞は1度しか受賞できない。
    ※直木賞を2回受賞している作家さんは、西加奈子先生です。
  4.  ”芥川賞”・”直木賞”は創始者:菊池寛が新進作家の育成の為に創設したので”新人賞”の側面も持っています。
    ※『私が殺した少女』で直木賞を受賞したときに、原りょうさんが「ささやかな新人賞」と揶揄して物議を醸しました。
  5. 芥川賞は今では選考基準が変わったが、昔は一度ノミネートされた作家は除外されたので太宰治の悲劇を生んだ。
    ※第一回芥川賞にノミネートされたので以後太宰治は芥川賞を受賞できませんでした。
  6. 芥川賞と直木賞はW受賞できない。
  7. 年2回授賞式があるのは文藝春秋の売上げを伸ばすために創始者:菊池寛がプロデュースした為

 

目次

芥川賞受賞作家のおすすめの純文学2選。

青空

芥川賞と直木賞の違いは上記の7つの特徴でも書いたように

  • 芥川賞⇒純文学
  • 直木賞⇒大衆文学

に分かれます。

あおば
純文学とは人間の心理や社会を深く掘り下げた作品と言われていてます。

時代によって変化していくので純文学を知るなら本を読んだ方が早いです。では芥川賞受賞作家の中でも話に入り込みやすくて、奥が深い作品を2作品紹介します。

【1選目】”コンビニ人間”著:村田 沙耶香。第155回芥川賞受賞作。

コンビニ人間

参照引用:Amazon

Amazonオーディブルの聴き放題対象

おすすめの1冊目は、2016年のアメトーーク!読書芸人でピースの又吉さん。オードリーの若林さん。オアシズの光浦さん。3人が被って選んだ本”コンビニ人間”です。

この番組内で光浦さんは「文章が読みやすくてサラサラと入ってくる」と絶賛し、全151ページの手ごろな文量で読みやすいと評しました。

オードリー若林さんは「コンビニで働いて自分を見つける話は多かったけど、コンビニで働くことで楽になるっていう話は知らない」と熱く語り、このあとゲストの池田エライザも巻き込んでトークは盛り上がっていきます。

そして放送後、爆売れして全世界発行部数が130万部を突破している”コンビニ人間”をまずはAmazonオーディブルで聴いてください。

コンビニ人間のナレーターは大久保佳代子さん

Amazonオーディブルの”コンビニ人間”のナレーターは、なんと。オアシズ光浦さんの相方、大久保佳代子さんです。

始めは「遊び心のあるキャスティングだな」と思いながら聴いていました。

不思議なもので大久保佳代子さんの声が、だんだん36歳未婚女性の主人公、古倉恵子にシンクロしていきます。そして最後の方は僕自身が話の中に入り込んでいたので大久保さんの声じゃなく主人公、古倉恵子の声、そのものでした。

純文学は娯楽性や刺激を含む小説とは違う、人間の本質や性を発見さしてくれます。

また読み手の感性次第で、あまたのストーリーに変化していきます。

そうです。あなたが読んだ”コンビニ人間”と僕が読んだ”コンビニ人間”は違います。

だから本好きは、この違いを確かめたくて他の人の口コミや感想を見たくなりますよね。

 

 

 

【2選目】”ある男”著:平野 啓一郎。第120回芥川賞受賞作家


ある男 (文春文庫) [ 平野 啓一郎 ]

Amazonオーディブル:聴き放題対象

芥川賞を受賞した「日蝕」以上に平野啓一郎先生のおすすめしたい本は”ある男”です。

平野啓一郎さんの提唱する”分人主義シリーズ”の代表作です。

分人?

聞きなれない言葉ですよね。

”分人”を平野啓一郎さんが動画で解りやすく説明されているので、

 

そして。

平野啓一郎さんは芥川賞受賞作家でもあり、2020年からは選考委員を務められています。

平野啓一郎さんは芥川賞・三島由紀夫賞の選考委員

平野啓一郎が芥川賞の選考委員を務めることが、日本文学振興会より発表されました。7月15日に予定している第163回(令和2年度上半期)の選考会から参加いたします。

[審査員・選考委員履歴]
三島由紀夫賞(2008年~2019年)
写真の町東川賞(2008年~2017年)
木村伊兵衛賞(2018年~現在)

引用:平野啓一郎公式サイト

博多大吉先生がM-1の審査員をしてから”漫才”をする時に「やりヅラくなり変な緊張する」と語っておられましたが、平野啓一郎先生も相当プレッシャーを感じていたと思います。

芥川賞選考委員に就かれてから2021年に出版されたのが”本心”

オーディオブックなら再生時間: 14 時間 29 分

聴きごたえのある長編です。

またオーディオブックの他にも平野啓一郎の作品は映画化されているので、映画もおすすめします。

第46回アカデミー賞最多12部門受賞した映画。”ある男”【2023年3月授賞式】

『愛した男は全くの別人でした』

オールフルキャストで製作された”ある男”が第46回日本アカデミー賞で受賞した一覧です。

 

  • 監督賞:『蜜蜂と遠雷』の石川慶。
  • 主演男優賞:妻夫木聡
  • 助演男優賞:窪田正孝
  • 助演女優賞:安藤サクラ ・清野菜名
  • 脚本賞:向井康介
  • 音楽賞:Cicada
  • 撮影賞:近藤龍人
  • 照明賞:宗賢次郎
  • 美術賞:我妻弘之
  • 録音賞:小川武
  • 編集賞:石川慶

他にも”万引き家族”・”マイ・ブロークン・マリコ”・”蜜蜂と遠雷”のヘアメイクさんやスタイリストさん、音響効果さんも参加されてます。

2020年代を代表する。いや、後世に残る日本映画の1本でしょう。

 

まとめ

モーンガータの花束

人生は答えが1つでは無く、割り切れない思いを抱えて生きている。

そのような本音の部分を教えてくれるのが純文学でしょう。

  • 純文学は私小説に近い。
  • 人をみつめた本が好きな人は純文学・芥川賞がおすすめ。
  • 芥川賞・直木賞の対象は新人や中堅。
  • 芥川賞・直木賞のW受賞はできない。

直木賞は違う記事でまとめているので読んでください。

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